'83 FENDER STAGE LEAD 1-12 SOLD

'83年に発表された“ステージ・リード”アンプ。 ('90年代以降にフェンダーから発売されているアンプとは,全く別のアンプ。) R.M.S.出力100Wのトランジスタ・ビルト・イン・アンプだ。 これは12インチ・スピーカーが1発搭載されたアンプだが, 同時期には“ステージ・リード212”という12インチスピーカー X 2発のアンプも発表されている。
伝統的なフェンダーのクリーン・サウンドを継承した1チャンネルと, 3ボリューム方式によってクランチ・サウンドからハード・ディストーションまでを 生み出すことができる2チャンネルとを, コントロール・パネルのインプット・ジャック下側に配意されたスライド・スイッチで, 切り替えることができる。
この時期に発表されたトランジスタ・アンプ・シリーズには, ほかに“HARVARD REVERB II” “YALE REVERB”“STUDIO LEAD” “MONTREUX” “LONDON REVERB”“SHOWMAN”などがある。
フェンダーでは,'67年頃から'72年頃にかけて トランジスタ・アンプ・シリーズを生産していたことがあった。 しかし,それらはセールス的には失敗したことがあり, '80年代になってトランジスタ・アンプを再登場させるからには相当の自信作だったはずだが, '85年に親会社CBSがフェンダー部門を売却したことを契機として, これらトランジスタ・アンプ・シリーズは製造が打ち切られてしまった。 また,日本には当時正規輸入されたのはサンプルの各1台ずつだけであったこともあり, 特に日本においては極めて流通台数の少ないアンプ・シリーズである。


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