'66 FENDER TWIN REVERB-AMP SOLD

'52年に発表された“ツイン・アンプ”は,ツイード・カバーリング期, ホワイト・トーレックス・カバーリング期,ブラウン・トーンレックス期を経て, '63年にはリバーブ・エフェクトが内蔵され“ツイン・リバーブ・アンプ”にモデル名も変更された。 同時に,カバーリングはブラック・トーレックスに,コントロール・パネルもブラックとなっている。 この時期のモデルは特に“ブラック・パネル”のツインと呼ばれ, フェンダー・アンプの名器として扱われている。
当初のツイン・リバーブのR.M.S.出力は85W。 真空管にはプリアンプ管に7025(12AX7A)を4本と12AT7を2本,パワー管に6L6GCを4本を使用している。 スピーカーは,12インチのものが2基搭載されている。 この'66年モデルの場合は“ジェンセン”製フェンダー・オリジナル・スピーカーが搭載されているが, '65年頃の時点で“オックスフォード”製も並行して採用され始め, 徐々に完全にオックスフォード製に切り替わっていく。
ツイン・リバーブは,'68年にコントロール・パネルがシルバー(通称“銀パネ・ツイン”) に変更されたのち, '73年にはマスター・ボリュームが取り付けられ,出力が100Wに, '75年にはマスター・ボリューム部にプッシュ/プル方式のディストーション・スイッチが加えられている。 そして'78年からは135Wの出力となった。 ツイン・リバーブは,“ツイン・リバーブII”にモデル・チェンジされるかたちで'82年に製造中止となった。
この'66年製モデルは,スピーカーもオリジナル(ジェンセン製)のものが取り付けられており, スピーカー・サラン・ネットの色焼けも少なく,上々のコンディションを保っている。

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