'69 FENDER VIBRO CHAMP SOLD

“チャンプ”のバリエーション・モデルとして'64年に発表された“バイブロ・チャンプ”。 音量を周期的に変動させることでのビブラート(トレモロ)エフェクトを装備している。 それ以外はノーマルのチャンプと同仕様で, 真空管にはプリアンプ管に12AX7A,パワー管に6V6GTA,整流管に5Y3GTを使用, スピーカーには8インチを1発,RMS出力は発売当初は4ワットで, '69年頃からは5W(写真の'69年モデルも5W)に,'72年頃からは6Wとなった。
バイブロ・チャンプは,発売の'64年頃からのブラック・パネル期を経て, '68年中期からは写真のようなコントロール・パネルが銀色の 通称“シルバー・フェイス”モデルとなった。
また,この'69年モデルのスピーカー前面を保護するサラン・ネット周囲には 銀色のアルミニューム製の枠が巻かれているが,これはシルバー・パネルに変更となった最初期の特徴で, '70年頃からは枠は取り付けられなくなっているため, 2年弱程度しか生産されなかった貴重な仕様と言える。 また,このサッシ巻きの時期のフェンダー・アンプは, 回路やサウンド的にブラック・パネルに匹敵する高い評価を得ている。


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