'67 FENDER PRECISION BASS
Sunburst/Rose SOLD

根強い人気を保っているフェンダー“プレシジョン・ベース”。 '51年に発表された世界初の(プロダクション・ラインとして)エレクトリック・ベースであるプレシジョン・ベースは,当初コンターを持たない角張ったボディやシングル・コイル・ピックアップ,その後とは異なるスタイルのピックガードのモデル(通称“オリジナル・プレシジョン・ベース”)であったが,'54年からは,スタンダード・フィニッシュがそれまでのブロンドからサンバーストに変更され,それとほぼ同時にボディにコンターが入れられた。そして'57中期からは“スプリット・ピックアップ”の搭載とピックガード・スタイルの変更が行なわれたことで,プレシジョン・ベースの基本仕様が安定した言える。
それまでメイプル1ピース・ネック仕様であったが,'59年後半にほかのフェンダー・ギターと同様にローズウッド指板に変更されている。'62年中期までは,ネックのメイプル材と指板材のローズウッドとの接着面が平らな通称“スラブ・ローズウッド”,以降は接着面が曲面状の通称“ラウンド・ローズウッド”指板である。
'64年前期には,ヘッドに貼られたフェンダーのブランド・ネームが,それまでの通称“スパゲティ・ロゴ”から通称“トランジション・ロゴ”に変更されている。ちなみにトランジション・ロゴとは,'68年には黒い文字に金色の縁取りの入れられた通称“CBSロゴ”にふたたび変更されるため,それとスパゲティ・ロゴとの過渡期(トランジション)を意味に由来している。
一般にプレシジョン・ベースは,トランジション・ロゴが貼られていた'68年前期までのモデルの人気が高いが,それはネックにラッカー・フィニッシュを施していた時期とも合致する。ただし,この時期までのプレシジョン・ベースのネック・グリップは幅が広く薄いため,ジャズベなどの細めのネック・グリップに慣れたプレーヤーには比較的細めとなる'68年後期以降のモデルのほうが扱いやすいかもしれない。
この'67年モデルは,やや使い込まれた外観をしているが,ブリッジ・カバーやピックアップ・フェンス,フィンガー・レストも付属した,完全なオール・オリジナル・パーツ・コンディションである。この丸いノブを持ったペグは,ジャズ・ベースには'66年から採用されているが,プレシジョン・ベースの場合には'67年の後半から使用され始めているものだ。