'78 FENDER JAZZ BASS Natural/Maple
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'74年後期頃からのジャズ・ベースは, すべてのボディ・カラーでアッシュ材に切り換えられていったことで, それまでのアルダー・ボディとはトーン・キャラクターの異なるベースとして, 近年,人気が高い製造年式だ。
この'77年モデルは,通称“3ボルト・ネック”と呼ばれる3本のネジでボディにジョイントされたもので, それまでの“4ボルト・ネック”に代わって,ジャズ・ベースには'75年から採用された仕様だ。 それに伴って,ネックのトラスロッド調整はそれまでのネック・エンド側からでなく, ヘッド側で行なうように変更されている。 また,黒いピックガードは, ジャズ・ベースの場合は4ボルト・ネック最後期の'74年後期から採用され始めたものだ。
フェンダーのシリアル・ナンバーは,伝統的にネック・ジョイント・プレートに刻印されてきたが (通称プレート・シリアル), '76年途中からはヘッドのブランド・ネームのデカール下に記されるようになった(通称ヘッド・シリアル)。 ちなみに,この'78年製モデルのシリアル・ナンバー“S8+5桁”は'78年を意味するものだが (S=Seventies,8=78の下1桁),実はS8から始まるシリアル・ナンバーは, 意外なことに'81年の後期まで使用され続けられているのだ。 多くのひとがS8='78年製と,シリアル・ナンバーだけで製造年を判断しているが, 実際のS8シリアル・ナンバーの生産本数は'80から'81年にかけてのものが多いのが現実だ。 正確な製造年の判定には,ネック・デイトやピックアップ・デイト(ピックアップにスタンプされた番号), ポット・デイト(ポット背面に刻印された番号)などとのクロス・チェックが必要だ。 この'78年モデルのピックアップには'78年を示すスタンプが押され, ポットにも'78年の刻印が入れられている(ネック・デイトは不鮮明で判読不能)こともあり, 正真正銘の'78年モデルである。 また,細部に渡ってオリジナル・パーツ,ブリッジ・カバーなども付属した美品。 5Kg超えの重めな重量だが,この重量ならではのタイトなサウンドが魅力。

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