'79 FENDER JAZZ BASS Sunburst/Maple SOLD

'74年後期頃からのジャズ・ベースは, すべてのボディ・カラーでアッシュ材に切り換えられていったことで, それまでのアルダー・ボディとはトーン・キャラクターの異なるベースとして, 近年,人気が高い製造年式だ。
この'79年モデルは,通称“3ボルト・ネック”と呼ばれる3本のネジでボディにジョイントされたもので, それまでの“4ボルト・ネック”に代わって,ジャズ・ベースには'75年から採用された仕様だ。 それに伴って,ネックのトラスロッド調整はそれまでのネック・エンド側からでなく, ヘッド側で行なうように変更されている。 また,黒いピックガードは, ジャズ・ベースの場合は4ボルト・ネック最後期の'74年後期から採用され始めたものだ。
この'79年モデルのサンバースト・フィニッシュはボディ外周部から黒/赤/黄のグラデーションとなったタイプであるが, '79年後半に,それまでのサンバーストは廃止され, ボディ外周部の色がダーク・ブラウン,その内側は赤が褪色したようなカラーを持った “タバコ・サンバースト”フィニッシュに変更される。
フェンダーのシリアル・ナンバーは,伝統的にネック・ジョイント・プレートに刻印されてきたが (通称プレート・シリアル), '76年途中からはヘッドのブランド・ネームのデカール下に記されるようになった(通称ヘッド・シリアル)。 ちなみに,この'79年製モデルの“S8”から始まるシリアル・ナンバーは'78年を意味するものだが (S=Seventies,8=78の下1桁),実はS8から始まるシリアル・ナンバーは, 意外なことに'81年の後期まで使用され続けられているのだ。 また,この'79年モデルはS8+6桁と,通常よりも1桁多い数字のシリアル・ナンバーだが, これはジャズ・ベースにおいて'79年から'81年に多く見られる特徴的なものだ。

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