'77 GIBSON EB-3 Walnut SOLD

それまでダブル・カッタウェイのレスポール・ジュニアとほぼ同形状のボディを持った“EB-0”が, '61年にSGスタイルに変更されたことを契機として, EB-0の2ピックアップ仕様として発表された“EB-3”。
'69年後期からの一時期は,ヘッドがクラシック・ギターのようにくり抜かれた 通称“スロッテッド・ヘッド”仕様であったが, '72年後期頃からはやや大型になったもののレギュラーのヘッドに戻されている。 レギュラーのヘッドに戻されたのと同時に,フロント・ピックアップのマウント位置は, それまでのネックのエンド部分に接する位置から, ボディ中央部付近に移動された。
EB-3のネックには発表以来マホガニー材が使用されていたが, '72年頃からは強度を高める目的でメイプル材に変更されている。 そうした仕様変更の流れで,この'77年モデルはメイプル・ネックとなっている。 ボディ材はマホガニー。ネック・スケールは30インチ(ショート)。
ピックアップは,4ポジションのロータリー・スイッチで選択する。 ポジション1はフロント・ピックアップのブーミー・トーン, 2はリア・ピックアップ,3は両ピックアップのミックス, 4はフロント・ピックアップのノーマルとなっている。 コントロールは2ボリューム,2トーン方式だ。
EB-3は'79年まで製造されたが,'70年代後半以降の生産本数は少ないようだ。 この'77年モデルのコンディションは最上級と言える。 また,指板にはブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使用されている。 '65年頃までのギブソンには普通にハカランダが使用されているが, それ以降はブラジル政府の輸出規制の関係でインディアン・ローズウッドに切り替えられるため, '77年という時期での使用は通常は考えられないことだ。

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