'70 PRECISION BASS Candy Apple Red
SOLD

初期モデルを除き,プレシジョン・ベースと言えば アルダー・ボディ(ただしナチュラルやブロンド・フィニッシュに限ってはアッシュ・ボディ)と スプリット・ピックアップ(1〜2弦用と3〜4弦用とに分割し,それぞれのコイルを直列接続したもの) が生み出す豊かな中低域が特長であったが, '75年頃以降はナチュラルやブロンド・フィニッシュ以外のボディ・カラーでも アッシュ材に変更され始めていく。 この時期以降のアッシュ材は重量の重いものがほとんどということもあり, サウンドはタイトな傾向となるため,伝統的なプレシジョン・ベースのサウンドを求めるのであれば '75年以前のアルダー材ボディにこだわるべきだろう。
この'70年モデルのオリジナル・フィニッシュであるカスタム・カラー“キャンディ・アップル・レッド”は, '73年で製造中止となってしまうことからも分るとおり,この時期には生産数が極めて少なかったようで、 '60年代以上にレアなカラーと言える。 また、金属パーツにはオリジナル・パーツとして,ゴールド・メッキのものが使用されている。 ゴールド・パーツ仕様のフェンダー・ギター,ベースは極めて珍しいもので, それが'70年代製となると,今後,出会うことがないと言えるほどの貴重さだ。 また,ピックガードもオリジナルのブラック3プライのものが取り付けられている。 通常,プレシジョン・ベースでブラック・ピックガードが採用されるのは'74年後期からで, その時にはフィンガーー・レストが4弦側になっているのだが,この'70年モデルのブラック・ピックガードは, 当時のオリジナル仕様どおり,1弦側に取り付けられている。
オリジナル・ブラック・トーレックス・ケース付属。


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