'70 STRATOCASTER Sunburst/Rose
SOLD

'65年の後期から採用されたラージ・ヘッドは、金文字に黒縁の通称トランジション・ロゴ期を経て、 '68年の途中からは黒文字に金縁の通称CBSロゴが使用されるようになった。 ちなみにトランジションとは、スパゲティ・ロゴとCBSロゴとの過渡期(トランジション)という意味である。 CBSロゴの最初のタイプには、この'70年モデルのようにフェンダーのブランド・ネーム下に “WITH SYNCHRONIZED TREMOLO”という太文字が記されていた。 '71年途中からはその太文字はなくなるため、このデカールをもったストラトは '68年から'71年にかけての3年程度しか生産されていないわけである。
この時期のモデルは、ジミ・ヘンドリックスやリッチー・ブラックモア('69年〜'72年頃)が使用していたことで 後に人気の高くなった年式であるが、当時ストラトは製造中止になる寸前まで生産本数が減少していたため、 その3年間という短い期間以上に、数量の少ない貴重なモデルである。
ネックはもちろん4点止め、ピックアップはスタガード・ポールピース・タイプである。 この'70年モデルのボディは、下塗りに白いシーラーを使用して木目をつぶし、 その上に木目調の模様を描き、そしてサンバーストに着色するというフィニッシュが施されている。 これはジャズベースなどでまれに見られるが、ストラトキャスターでは非常に珍しいフィニッシュである。