'80 STRATOCASTER Blond/Rose SOLD

'54年の発表以来,ストラトキャスターはサンバーストがスタンダード・ボディ・カラーだったが, その後サンバースト以外のボディ・フィニッシュを“カスタム・カラー”と呼び, 割増料金のオプション・カラーとして生産され続けてきた。 そして'75年には,遂にすべてのボディ・カラーがスタンダード・フィニッシュとして, 同一価格で販売されるようになった関係で, '75年以降はサンバースト以外のボディ・カラーの生産比率が,比較的高くなっている。 この'80年モデルのボディ・カラー“ブロンド”フィニッシュは, '50年に生産は開始されたテレキャスターのスタンダード・フィニッシュであった関係で '54年の時点でいち早く用意されたオプション・カラーだ。 オフ・ホワイト(黄ばんだ白)カラーのことをブロンド・フィニッシュと誤解しているひとが多いが, フェンダー・ギターにおけるブロンドとは, 木目が透けて見えるオフ・ホワイト・カラーのことを指す。
この'80年モデルにはオリジナル仕様として, ピックアップ,コントロール及びジャック・キャビティ内に導電塗料が塗られ, そこにネジ止めされたラグを通してアースが落とされている。 また,ピックガードの裏側全面にはアルミ箔が貼られている。 さらに,ボリューム・ポットとジャックを接続するための配線材にはシールド線を使用している。 これらは,'79年後半からオリジナル仕様として採用されたもので, ここまで徹底的な対策の成果で,外来ノイズが大幅に軽減されている。
この'80年製ストラトキャスターは,ほとんど色焼けがない最上級のコンディション。 ブリッジ・カバーも付属した超美品。

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