'66 MUSTANG Blue/Rose(Slab) SOLD

'69年中期までのボディ・カラー・バリエーションはホワイト,ブルー,レッド (それぞれストラトなどの上位機種でいうオリンピック・ホワイト,ダフネ・ブルー, ダコタ・レッドに近い色であるが、ムスタングにはそれらのカラー名は与えられていない。)であるが, '69年中期からはそれらカラー・バリエーションは一新されるため, '64年から'69年にかけての6年間に製造されたモデルは人気の年式である。 また'62年中期以降のフェンダーでは,ネック材のメイプルと指板材のローズウッドとの接着面が 曲面状をしている通称“ラウンド・ローズウッド”仕様のはずだが, 写真のモデルのようにムスタングやデュオソニック,ミュージックマスターに限っては, '65年から'66年にかけてのみ接着面が平面状の通称“スラブ・ローズウッド”指板も見られる (その時期の全生産本数のうち4割程度)。 この時期はフェンダー・ギターの生産本数が全体的に増えてきたため, おそらく上級モデルにラウンド・ローズウッド仕様を優先した結果, ムスタングなどにはスラブ・ローズウッド指板用の 古い治具を使用しなければ製産本数をこなせなかったということだろう。
この'66年製ムスタングはトレモロ・アーム(棒部分のみ)が交換品だが, それ以外のパーツはフレットやナット,ネジ類まで細部に至るまでオリジナルを保っている。 外観的コンディションも,小傷は目立つものの塗装面の色焼けは少なく,鮮やかな“青”を保っている。

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