'77 JAZZMASTER Sunburst/Rose
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'58年の末に,当時のフェンダーの最上級モデル('62年に“ジャガー”が登場するまで)として プロダクション・ラインがスタートした“ジャズマスター”。
ネックは,当初ストラトキャスターなどと同様にドット(丸型)ポジション・マーク ('64年後期にそれまでの光沢のない通称クレイ・ドットから, 光沢のある通称パーロイド・ドットに材質変更)が入れられただけの指板だったが, 上級モデルに相応しい外観を意識して, '65年後期にはドット・ポジション・マークの指板の周囲にバインディングが巻かれるようになった (通称バインディング・ドット)。 さらに'66年中期には,より高級感を与える目的でポジション・マークがブロック(四角)に変更 (通称バインディング・ブロック)されている。
ヘッドは,'58年の発表当初からストラトキャスターよりもひとまわり大型化されていた。 しかし,その形状はのちのストラトでの通称“ラージ・ヘッド”とは異なっており, この'70年モデルのように,ストラト・タイプのラージ・ヘッドに統一されていったのは, '66年前半からのことだ。
ヘッドに貼られたブランド・ネームのデカールは,'64年前期までが通称“スパゲティ・ロゴ”, 以降は通称“トランジション・ロゴ”で, この'77年モデルのように黒文字に金色の縁取りがされた 通称“CBSロゴ”に変更されたのは'68年中期からだ。
ペグは,他機種と同様に通称“クルーソン・デラックス”が採用されていたが, '66年前期には,ストラトなどよりも先駆ける形で, フェンダー・オリジナルの通称“Fキー”に変更されている ('76年途中からはドイツ・シャーラー社のFキーを採用)。
ジャズマスターのボディ材は,基本的には一貫してアルダー材(ただし例外的にはバスウッド材も存在する)が使用されたが, '76年頃からはアッシュ材が使用され始める。 なお,ジャズマスターはストラトキャスターなどとは異なり,'75年からはカスタム・カラーが用意されなくなり, サンバーストのみの設定となっている。 また,'76年頃からはピックガードも,それまでのべっ甲模様4プライ(べっ甲/白/黒/白)タイプ(サンバーストの場合)から, 黒3プライ(黒/白/黒)タイプ(過渡期には黒4プライ・タイプもあり)が使用され始める。 この'77年モデルのコントロール・ノブは,まだアンプ・ノブに形状の似た“ソンブレロ”型('65年後期から採用のもの)だが, '77年後期にはストラトキャスター共通パーツ(黒)に変更されていく。
この'77年モデルは,ネジ類やフレット,ナットなど細部に至るまでオリジナル・パーツも保っている。 外観も,これ以上は望めないほどのキレイなコンディション(タグ付き)。 重量は,トレモロ・アームを装備した状態で3.89Kgと,アッシュ・ボディとしては超軽量。 オリジナル・ハードケース付属。

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