'54 LES PAUL STANDARD Gold Top
SOLD

ギタリスト「レス・ポール」氏の名が冠され, ギブソン初のソリッド・ギターとして'52年中期に発表された 「レスポール・モデル('58年にレスポール・スタンダードへモデル名変更)」。
'57年前半に「P-90」シングルコイル・ピックアップから ハムバッカーへ切り換えられたことによってサウンドが, '58年中期にゴールド・トップからチェリー・サンバースト・フィニッシュへ変更されたことによって 外観が大きく変化することとなったのは有名だが, それ以前の仕様変更もレスポール・モデルの歴史の上で重要なものだ。
まず発表当初は,ホローボディ・ギターのブランコ・テールピースを前方に長く伸ばしたような 通称「トラピーズ・ブリッジ」仕様であったが, '53年後期には写真のような通称「バー・ブリッジ」に変更されている。 ここまではブリッジとテールピースが一体化されてタイプで, '55年後期に「チューン-O-マチック・ブリッジ」が採用されたことでテールピースが分離した。 これら一連のブリッジ部の仕様変更によって, 外観面や機能面はもちろん,サウンドにも大きな影響を与えている。
この'54年モデルのバー・ブリッジは, チューン-O-マチック・ブリッジ採用時の分離したテールピースとして使用されるパーツと ほぼ同形状であるが, オクターブ調整用の小さなイモネジが取り付けられていることに加え, スタッドにはめ込まれる両端部分の肉厚が薄く, 弦が乗る頂点部分がやや丸みを持っているという点などが異なっている。
ピックアップは“ソープ・バー”と呼ばれる“P-90”シングルコイル・タイプで, レスポール・ジュニアなどに採用された“ドッグ・イヤー”P-90とは, ボディにマウントする方式に伴うピックアップ・ベース及びピックアップ・カバーなどが異なるだけで, 基本構造は同一である。 ただし,P-90ピックアップはコイルのターン数のバラツキにより 音色,音量などの個体差が著しい。