'65 FIREBIRD V (Non-Reverse) Sunburst
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'63年に発表された“ファイアバード”は,当初は一般的なダブル・カッタウェイ・モデルとは反対に 1弦側ホーンが長いボディ形状をしていたが(リバース型), '65年中期に6弦側ホーンが長い,一般的なスタイルに変更された。 これを,前者に対応して“ノン・リバース”型ファイアバードと呼ぶ。
ファイアバード・シリーズはリバース期,ノン・リバース期共に, ピックアップのバリエーションやブリッジのタイプ,トレモロ・ユニットの有無またはバージョンによって I(1),III(3),V(5),VII(7)の4つのグレードが用意されていた。 ただし,リバース期,ノン・リバース期の各グレードは共通の仕様ではなく, 特にピックアップに大きな違いが見られる。 リバース期ではすべてのグレードにミニ・ハムバッカー(Iが1PU,IIIとVが2PU,VIIが3PU仕様) を採用していたのに対して, ノン・リバース期にはIおよびIIIがP-90シングルコイル・ピックアップ(Iが2PU,IIIが3PU仕様)を, VおよびVIIがミニ・ハムバッカー(Vが2PU,VIIが3PU)を搭載したモデルとなっている。
この'65年製ファイアバードXは,ニッケル・メッキとクローム・メッキの金属パーツが混在しているが, これは,ファイバードのボディ形状の変更時期が, ちょうどギブソンの歴史上で金属パーツのメッキの種類が変更される時期('65年前期) の直後にあたることが影響している。 初期に生産されたノン・リバース・モデルは,このように混在しているものが多い。