'62 SG (LES PAUL) STD. Cherry SOLD

レスポール・モデルの後継機種として'61年に登場したのが, ダブル・カッタウェイ・ボディのSG(SOLID GUITARの略)シリーズだ。 ただし,誕生から2年間程度の正式モデル名は“レスポール・モデル”で, この'62年製モデルのように,ヘッドのトラスロッド・カバーには“Les Paul”の文字が入れられている。 正式に“SG”というモデル名に変更されたのは'63年からであった。 ちなみに“レスポール・スペシャル”に関しては, SGスタイルに使用される前の'59年末に正式モデル名がSGへ変更されていた点が興味深い。
誕生当初のSGには,操作方法と効きが独特な通称“サイドウェイ・アーム”が取り付けられていた。 このトレモロ・ユニットは,アームを左右に動かすことで音程が変化する構造となっている。 また,この時期('63年頃まで)のピックアップは, 裏側に“PATENT APPLIED FOR(特許申請中)” と記された小さな黒いステッカーが貼られており, その文字の頭文字を取って“PAF”と呼ばれる評価の高いピックアップだ。
SGネックのボディへの接合は,セット・ネック方式だが, '62年頃までは接合後に滑らかに削り出されており,ヒールレス風に仕上げられている。 また,ピックガードは'63年頃までは5本のネジでボディに固定されている点も('63年以降は6本), 初期型SGスタンダードの特徴と言える。

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