'80 LES PAUL CUSTOM White
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'61年以降の製造中止期間を経て,'68年に再生産が始まったレスポール・カスタム。 '74年後期頃までのネックはマホガニー材が使用されているが,以降はメイプル材に変更されている。 人気の点ではマホガニー・ネック・モデルに軍配が上がるが, メイプル・ネックならではのクリアーなサウンドのファンも多い。 そうした仕様変更の流れを受けて,この'80年モデルもメイプル・ネックとなっている。 '83年頃にはマホガニー・ネックのレスポール・カスタムが復活し,それは現在も継続しているため, メイプル・ネック仕様は実質8年間程度しか生産されていない貴重なスペックとも言える。
ピックアップは,裏側の金属ベース・プレートに大きく “PAT. NO. 2.737.842”と刻印されたタイプが搭載されている。 これは'74年中期から,多くのギブソン・ギターで採用されたピックアップだ。
レスポール・カスタムというとブラック・フィニッシュのイメージが強く,実際にもっとも生産本数が多かったと思われるが '72年頃からはサンバースト・フィニッシュが,'74年からはホワイト・フィニッシュがカラー・バリエーションに加えられている。
この'80年モデルは,経年変化で適度に“黄ばみ”が生じており,とても雰囲気のあるルックスを持つ。 '74年頃までのレスポール・カスタムは,通称“フレットレス・ワンダー”と呼ばれるほど細く,低いフレットが打たれているが, '75年頃以降はほかのギブソン・ギターと同様に,太めなフレットに変更されている。 この'80年モデルもその太めなフレットで,オリジナル・フレットでありながら,十分な高さを残している。
ペグもオリジナル・パーツで,これはシャーラーで製造されたギブソン・オリジナル・ロトマチックだ。 オリジナル・ハードケース(通称プロテクター・ケース)付属。

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