'79 FENDER TELECASTER THINLINE
Black/Maple Lefty SOLD

'68年に発表された“テレキャスター・シンライン”はボディ内部に空洞部分を持つものの, いわゆる“セミ・アコースティック”ギターとはボディ構造が異なる。 それは,ソリッド・ボディ内部の両サイドをくり貫いて共鳴部分を設けた, “セミ・ソリッド”構造なのである。
当初はレギュラーのテレキャスターと同様に2シングル・コイル・ピックアップ仕様のモデルだったが, '71年末からは新開発のハムバッキング・ピックアップ(2基)が搭載されるようになった。 また,それと前後して3ボルト(3点止め)ネックに仕様変更されている。 ボディ材は発表当初アッシュとマホガニーの2種類だったが, '72年頃からはアッシュのみとなっている。
写真の'78年モデルのピックガードは黒の3プライ(黒/白/黒)製だが, これはパーロイド3プライ(パール柄/黒/白)製に代わって'76年頃から採用されたものだ。 根強い人気を保っていたモデルであったが,'80年に製造中止となっている。
テレキャスター・シンラインのレフト・ハンド仕様は, '60年代からオプションとしてカタログ表記されてきたものの非常に数少ない。 '70年代モデルでさえ,滅多に目にできない貴重なモデルである。