'60s MESSENGER ME-11 Sunburst
SOLD

“メッセンジャー”は,サン・フランシスコの“Musicraft”社によって'60年代後期に製造されたギターだ。 グランド・ファンク・レイルロードの“マーク・ファーナー”が使用していたことは有名で, '70年代には日本の“Greco(グレコ)”でコピー・モデルが製造されていたほどだ。
メッセンジャー・ギターには,“ME-10”“ME-11”“ME-12”という3種類の6弦モデルと, “ME-22”という12弦モデルが用意されていたようで, 資料によるとボディ・フィニッシュに関しては,ME-10が“Morning Sunburst”, ME-11は“Midnight Sunburst”,ME-12“Rojo Red”ということらしいが, モデルごとの仕様については不明である。
メッセンジャー・ギターの特徴は,そのユニークなボディ形状と共に, アルミニューム製のネックを採用している点だろう。 ネックはデタッチャブル方式だが,その接合部は, メイプル製のホロー構造のボディ中央部を貫き, ボディ・エンドに達するまでの長さを持った特殊なものだ。 アルミ製ネック本体には,バインディング付きのローズウッド指板が貼られている。
ピックアップはシングル・コイル・タイプ,コントロールは2ボリューム,2トーン方式である。 ユニークなのは,ふたつのアウトプット・ジャックを備えている点で, コントロール横に配置された2ポジション・トグル・スイッチをONにすると フロント/リアそれぞれを独立して別々のアンプで出力することができる (スイッチOFF時にはふたつともモノラル・アウトとなる)。