'87 G&L SKYHAWK Wine Red/Rose
SOLD

フェンダー社の創始者“レオ・フェンダー”が, フェンダー社から離れたあとの“ミュージックマン”に関与していた時期を経て, '80年に設立した“G&L”。 初期に発表されたモデルは,生産体制がまだ整っていなかったこともあり生産本数が少なく, それに伴い,当時は日本にほとんど輸入されていなかったために, あまり知られていないモデルが多く存在するが, それらのほとんどは,レオのアイディアに満ちた興味深い仕様を持っている。
写真の“スカイホーク”は,すでに販売されていた “ナイトホーク('83年発表)”の後継機種と位置付けられるモデルだ。 '84年にスカイホークが登場した当初は,ナイトホークとまったくの同仕様であったが, すぐに様々な仕様変更が行われた。 ナイトホークと,仕様変更後のスカイホークとの主な仕様の違いは, ヘッド形状(前者は現在のG&Lと同様な“出っ張り”付き,後者は写真のとおり), ピックガード形状(全体の形状も異なるが,前者はコントロール・プレート分離型,後者は一体型), ピックアップ・マウント方式(前者はボディ直付け,後者はピックガード吊り下げ), トレモロ・アーム・サイズ(前者は約4.8mm,後者は約6mm), ストリング・ガイド形状(前者は1〜3弦をひとつで対応する“逆凹型”,後者は“カモメ”型タイプ) などだ。
ちなみに,ナイトホークの登場した'83年は, G&L全製品を対象にネックの製造工程が変更され始めた年だ。 それまではフェンダー,ミュージックマン時代と同様に, ネックのメイプル部分は1ピース削り出し方式だったが, “バイ・カット・ネック”と呼ばれる垂直方向での2ピース構造になったのだ。 トラスロッドは,メイプル材を貼り合わせる前に,水平方向から仕込まれる。
スカイホークのコントロールは,上からマスター・ヴォリューム, マスター・ハイカット・トーン, マスター・ミッドレンジ・コントロールで, パッシブ・タイプながら変化に富んだサウンドを生み出すことができる。 ボディ材はアッシュ,ネックはメイプル,指板はローズウッド。

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